アートメイクと金属アレルギー|アレルギー持ちでも施術できる?リスクと対策を解説

アートメイクは眉毛や唇、髪の生え際やアイライン・ほくろなど、化粧を落としてもメイクをしているように整った状態を維持できるため、毎日のメイクを楽にする便利な施術です。

確かに、金属アレルギーを持つ方にとっては、アートメイクで使用される道具や色素に不安を感じ、施術に踏み切れない方も多いでしょう。

金属アレルギーがあるとアートメイクができないと思われがちですが、実際には重度なアレルギーでなければ、パッチテストの結果によって施術が受けられます

この記事では、金属アレルギーをお持ちの方がアートメイクを受ける際に気をつけるべきポイントや、安心して施術を受けられるクリニック選びのコツをご紹介します。

ぜひ最後までご覧いただき、不安を解消して安全かつ安心してアートメイクを楽しむ手助けになれば幸いです。

重度の金属アレルギーの方はアートメイクを受けられない

結論から言うと、金属アレルギーが重度の場合はアートメイクを受けられません

金属アレルギーが重度になると、水ぶくれや潰瘍、ただれが生じるほか、全身の倦怠感や発熱、さらには呼吸困難など、深刻な症状を引き起こすことがあります。

金属アレルギーの症状は軽度・中程度・重度に分けられ、軽度の場合は痒みやかぶれ、ぶつぶつ程度で済みます。

しかし、重度の場合はまれにパッチテストでもアナフィラキシーショックを引き起こすことがあり、非常に危険です。

このように、重度の金属アレルギーを持っている場合、アートメイクの施術を受けることはできません。

金属アレルギー持ちでもアートメイクを受ける方法

金属アレルギーを持つ方でも、いくつかのポイントを確認することでアートメイク受けられます。

まず、施術を受ける前に、金属アレルギーの特性や反応に対する知識を深め、リスクを低減させましょう。

必ずパッチテストを受ける

金属アレルギーを持つ方にとって、パッチテストは非常に重要です。

パッチテストは、施術を受ける前に実際に施術で使う針を使用し、肌に微量の色素を塗布しその反応を観察するものです。

通常、48時間ほど経過した後に赤みやかゆみなどの症状が出るかどうかを確認します。

パッチテストは、金属や薬物などでアレルギーが起きるかどうかをひと通り確認してもらえるので、下記の物質に不安のある方は絶対にパッチテストを受けるようにしましょう。

・金属

・薬物

・ゴム

カウンセリングで事前に金属物質量を確認する

アートメイクを行う前には、使用される色素の成分に含まれる金属物質の量を確認することが重要です。

日本では多くのクリニックが使用する色素の種類やその成分に関して説明していますが、個々のケースによって反応が異なるため、自分のアレルギーの原因となる成分を特定することが大切です。

信頼できる医療機関を選ぶ

アートメイクを受ける医療機関は慎重に選ぶ必要があります。

特に金属アレルギーの方は、医療機関が金属フリーの色素を取り扱っているかどうかを確認することが大切です。

信頼性のあるクリニックは、使用する製品の成分について透明な情報を提供しており、安全性を重視しています。

また、医師や施術者がアレルギーに関する知識を持っているかもチェックしましょう。

うしたクリニックを選ぶことで、金属アレルギーを持つ方でも安心して施術を受けられる環境が整います。

信頼できる医療機関を選ぶ際のポイント

以下は、信頼できる医療機関を選ぶ際のポイントです。

・実績と評判を確認する

・安全性と衛生管理を重視する

・アーティストの技術と経験を評価する

・カウンセリングの質を重視する

・アフターケアの充実度を確認する

アートメイククリニックの選び方|失敗しないための5つのポイント」記事で詳しく説明しているので、気になる方は下記記事リンクからご確認下さい。

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アートメイクと金属アレルギーの関係性

アートメイク機材 金属

アートメイクを検討する際、金属アレルギーとの関連は気になる要素です。

アートメイクには色素を肌に注入する技法が使用されますが、その機材やインクに金属成分が含まれることがあります

このため、金属アレルギーを抱えている方はアートメイク施術前には成分の確認が必須です。

特に、肌に直接触れるものには注意が必要です。

昨今はレルギーのリスクを軽減できる選択肢が広がっていますが、アートメイクを受ける場合は事前に情報収集を行うことが重要です。

金属アレルギーとは?

金属アレルギーとは、特定の金属成分に対して過敏に反応する体質のことを指します。

身体が金属イオンを異物と認識し、免疫反応を引き起こすことが原因です。

主に皮膚に炎症が生じ、かゆみや発疹が現れます。

金属アレルギーの発症は、主にニッケルやコバルトなどの金属に関連しています。

アクセサリーや金属製品との接触が引き金となることが多く、日常生活で意識する必要があります。

また、金属成分は食品や医療器具などにも含まれていることがあり、注意が求められます。

特にアートメイクにおける金属成分がアレルギー反応を引き起こすかどうかは、施術前に確認が不可欠です。

金属アレルギーとアートメイクの関係

アートメイクにおける金属アレルギーの問題は、その施術に使用される色素や器具に関連しています。

アートメイク施術では、金属成分が含まれる色素が用いられることが一般的です。

このため、金属アレルギーの方はアレルギー発症のリスクを考慮する必要があります。

施術を希望する方は、事前に色素に含まれる金属成分を確認することが求められます。

こうした手順を踏むことで、アートメイクで金属アレルギーを発症させてしまうリスクを軽減することができます。

アートメイクで使用される金属成分の詳細

アートメイクに使用される金属には、医療用の針とインク(色素)が含まれます。

アートメイクは、専用の医療針(ニードル)を使って肌に小さな傷をつけ、その部分に専用の色素を注入する施術です。

アートメイク用のニードルは基本的に金属製ですが、医療用のアレルギーのリスクが低い素材が使用されています

また、アートメイクのインクには微量の金属成分が含まれることがあり、人によっては金属アレルギー反応を起こす可能性があります

施術後の注意事項と症状について

アートメイク施術後には、さまざまな症状や反応が見られることがあります。

施術部位は特に敏感になっているため、赤みや腫れ、かゆみなどが一般的に見られる症状です。

これらの反応は施術に対して体が敏感に反応して起こっているものであり、一時的なものと考えられますが、長期間続く場合や悪化することもあるため、専門医の診察を受けることが重要です。

適切なケアを行うことで、これらの症状を緩和し回復を早めることが可能です。

特に施術後の感染予防や炎症対策が重要なため、注意深く過ごすことが求められます。

ダウンタイムの過ごし方

アートメイク後のダウンタイムは、施術部位の回復を促進するために非常に重要です。

この期間中、スキンケアに対して慎重になる必要があります。

まず、施術後数日間は施術部位を擦ったり触ったりしないよう心掛けると良いでしょう

。また、洗顔やメイクを控えることで、感染のリスクを減少させることが可能です。

紫外線から守るために、外出時には必ず日焼け止めを使用することが推奨されます。

さらに、必要に応じて保湿を行い、乾燥を防ぐことも大切です。

こうした注意を払うことで、ダウンタイムを快適に過ごすことができ、施術の結果にも好影響を与えるでしょう。

 

金属アレルギー以外にアートメイクを受けられない方

金属アレルギー以外にアートメイクを受けられない方

アートメイクを受ける際には、金属アレルギー以外にも施術を控えるべき条件があります。

これらの条件がある方は施術に不安が伴ったり、思わぬリスクが生じることがあります。

各人の状態に応じた適切な判断が求められますので、事前のカウンセリングでに十分な情報を得ておくことが重要です。

妊娠中の方

妊娠中はアートメイクを受けることが避けられる理由がいくつかあります。この時期の身体はホルモンバランスが変化しやすく、皮膚の状態も敏感になっているため、施術に対する反応が普段とは異なることが多く見受けられます。加えて、妊娠中は免疫系が変化しているため、感染症などのリスクも高まります。さらに、使用する色素が胎児に影響を与える懸念があるため、多くのクリニックでは妊娠中の施術を推奨していません。必要に応じて、専門医との相談が不可欠です。

授乳中・妊活中の方は要相談

授乳中の方は、カウンセリングを通じて事前に状況を伝えることが重要です。この時期、体は特に敏感になり、施術後の反応に影響を与える可能性があります。色素や麻酔薬が母乳に移行する可能性も考えられるため、慎重に取り扱う必要があります。カウンセリングにて施術の安全性や個別のリスクを十分に理解し、医療スタッフからのアドバイスを基に決定することが賢明です。

皮膚疾患のある方

皮膚炎、アトピー、ニキビ、湿疹など、肌に炎症や疾患がある場合は、施術によって症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。

施術箇所に皮膚疾患のある方は炎症やかゆみが出やすいため、施術を受けた後の回復期間が長引く場合もあります。

特にアトピーの症状がひどい場合や、大きなかさぶたができる可能性が高い場合、施術を避けることが推奨されています。

医療機関で十分なカウンセリングを受け、施術可能が可能かどうか医師に判断を仰ぎましょう。

アトピー体質の方がアートメイクを受ける際に気をつけるべき点

アトピー性皮膚炎を抱える方がアートメイクを受ける場合、いくつか気をつけるべき点が存在します。

まず、施術前にはスキンケアをしっかり行うことが必要です。

肌が乾燥していると、施術後にかゆみや炎症が引き起こされる可能性が高まります。

そのため、保湿を徹底し、肌の状態を整えておくことが推奨されます。

また、アートメイク施術後も刺激を避けるため、炎症を抑えるスキンケアアイテムの使用をおすすめします。

さらに、施術を行う医療機関がアトピー性皮膚炎に関する知識を有しているかを確認し、安全に施術を受けられる環境を整えることも重要です。

施術箇所のピーリングを受けた方

施術箇所のピーリングを受けた方も注意が必要です。ピーリングによって表皮が剥がれ、肌が再生するプロセスに入るため、この状態のままアートメイクを行うと、肌に与える刺激が増加し、正常な治癒が妨げられる可能性があります。また、炎症や軽度のアレルギー反応が起こるリスクもあります。アートメイクを考えている場合は、ピーリング後の休息期間が十分に経過してから施術を受けることが望ましいでしょう。

花粉症の方

花粉症をお持ちの方もアートメイクには注意が必要です。特に施術中や施術後、目がかゆくなったり、くしゃみが出るなどの症状が発生することがあります。これにより施術部位に刺激を与えてしまうと、感染症や炎症が生じる危険性が増すため、施術を受ける際には注意が不可欠です。花粉症について医療機関に相談し、必要に応じた対策を講じることが推奨されます。

抗凝血剤を服用している場合

抗凝血剤を服用している場合、アートメイクの施術には特別な注意が必要です。

抗凝血剤は血液をサラサラにする薬であり、施術中に出血や内出血が起こりやすくなるためです。

通常、アートメイクでは少量の出血を伴いますが、抗凝血剤を服用していると出血が止まりにくく、出血量が増えるリスクがあります。

また、内出血が起こりやすくなることで、仕上がりに影響が出る可能性もあります。さらに、出血が続くことで皮膚の回復が遅れ、感染症のリスクが高まることも懸念されます。

アートメイクを希望する場合は、必ず事前に医師に相談し、施術が可能かどうか確認することが重要です。

ケロイド体質の方

ケロイド体質の方も、アートメイクを受ける際にはリスクを考慮しなければなりません。

この体質の方は傷が治癒する過程で過剰に皮膚が盛り上がることがあり、施術跡がケロイド化しやすくなります。

肌に刺激を与えることで、余計なトラブルが生じることもあるため、慎重な判断が求められます。

施術を行う際には、必ず事前に専門家の相談を受け、自分に合った方法を選ぶことが大切です。

薬物アレルギーの方

薬物アレルギーを持つ方は、アートメイク施術時に使用される麻酔薬やその他の薬剤に反応するリスクがあります。

反応が出た場合、皮膚に炎症が起こったり、さらに重篤な反応が出ることも考えられます。

そのため、施術を受ける前にアレルギー歴を医療機関に伝えることが必要です。

医療機関は、アレルギーに配慮した麻酔方法や施術方法を提案してくれるため、安全に施術を行うための対策が施されます。

さいごに

アートメイクは、時間を節約し、自信を持つための素晴らしい手段ですが、アレルギー体質の方は施術前に十分な情報収集と準備が不可欠です。

金属アレルギーを抱える方は、適切な医療機関でカウンセリングを受け、自分の状態に合った施術方法を選択しましょう!

また、できるだけ金属成分が少ない色素を使うことは金属アレルギー発症のリスクを下げることができます。

中でも、DmitryKhatkinのPMUブランド『COLORICA(カロリカ)』は、完全オーガニック、鉄分フリーのインクです。

※PMU
Permanent Makeup(パーマネントメイクアップ)の略で、アートメイクのことを指します。

針が金属製であることは避けられませんが、インクにも配慮することで金属アレルギーの発症リスクを抑えることができます。

施術後のアフターケアや注意事項についても理解することで、トラブルを避けることができます。

安心して施術を受けるためには、信頼できる専門家とのコミュニケーションが重要です。

理想的なアートメイクを楽しむことができるよう、万全の準備を整えてアートメイク施術を受けましょう。

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