肌寒い季節になってきました。冬は特に手やお肌が乾燥しやすいですよね…実は同じように頭皮も乾燥しています!
乾燥で、頭皮環境も悪化しやすくなるので注意が必要です。
頭皮環境が悪化すると、抜け毛やフケ・発疹など様々な症状が出てきやすくなります。
このような症状の全てが薄毛に直結する訳ではないのですが、ちょっとした症状から薄毛になってしまうのではないかと心配する方もいるでしょう。
今回はどのような症状が薄毛につながるのか、もしその初期症状が発生している場合、どのような対策を講じればよいのかについて説明していきます。
- セルフチェックシートにより今の頭皮状況が分かる
- 抜け毛の予兆となる症状が分かり、正常な頭皮状態がどのようなものかも分かる
- 具体的な抜け毛への対策が分かる
この記事の目次
抜け毛を促進させてしまう4つのサイン
日常生活でふとした時に、
「抜け毛多くなってきたな…」
「最近頭皮にできものやフケが増えている…」
と感じると、このままいくとハゲてしまうのではないかと心配になりますよね。
しかし、このような症状が全て薄毛に直結するとは言い切れません。
季節的に生え変わりの時期で髪の毛が抜けている、フケが増加している場合もあり得るからです。
では、何が本当の薄毛の初期症状なのか、またどのような状態が正常なのか、詳しく説明していきます。
初期症状①:頭頂部と生え際の状態の悪化
AGA(男性型脱毛症)は生え際が後退したり、頭頂部が薄くなったりするのが特徴です。
まずはご自身の生え際と頭頂部に注目しましょう。
- 頭頂部
ご自身の頭頂部が薄くなっているかどうかを鏡で確認してみましょう。
特に見づらい場所なので三面鏡を利用したり、他の人に協力してもらい見てもらうのが良いかもしれません。 - 生え際
目安としては眉上から生え際にかけて指3~4本分が正常な頭皮状態です。
5本分後退している場合は、AGAの疑いがあります。
初期症状②:抜け毛の増加
実は、健康な状態でも毎日100本前後の髪の毛が抜けます。
そのため、単に髪が抜けたからと言ってハゲになる訳ではありません。
ただ、1日150~200本程抜けてしまっている人は注意が必要です。
日常生活において、いつもより2倍程度抜け毛が増えたと感じる場合は薄毛の初期症状が発生している可能性があります。
初期症状③:フケの増加
フケが増加している場合、頭皮環境が乱れている可能性があります。
フケは頭皮の角質がはがれたもので、頭皮が乾燥しているときに増えます。
フケの増加は頭皮の乾燥を意味し、頭皮が乾燥していると小さな刺激でも炎症が起こるようになってしまいます。
その結果、抜け毛の増加が生じてしまいます。
初期症状④:抜け毛の状態
抜け毛の状態を知れば、頭皮環境の状況も見えてきます。
特に髪の毛の太さと、毛根の状態をチェックしましょう。
- 髪の毛の太さ
自然脱毛の抜け毛にはある程度の太さがあります。
しかし、抜け毛が細く弱々しい場合は髪の毛が十分に成長する前に、途中で抜けてしまっているサインです。
このような場合、寝ぐせがつかなくなったり、ヘアーワックスで髪がセットしづらくなったりします。 - 毛根の状態
自然脱毛の場合、髪の毛は黒色で毛根(根本)に近づくに連れて白くなります。そして、毛根はマッチ棒のように丸く膨らんでいます。このような場合は正常なヘアサイクルと言えます。
しかし、「色が全体的に白い・黒い」「毛根の形が尖っている・膨らんでいない」といった場合には、ヘアサイクルに何らかの問題が生じている可能性が高いです。
具体的な対策
ではすでに症状が生じてしまっている場合の具体的な対策についてご説明します。
ここでは、「明日からできる生活習慣の改善」と「プラスαで行うヘアケア」についてご紹介します。
明日からできる生活習慣の改善
まずは生活習慣を改善していきましょう。
寝る時間が遅くなってしまったり、暴飲暴食をしてしまったり…ストレスから生活習慣が乱れることもありますよね。
ですが規則正しい生活は薄毛対策だけにとどまらず、ご自身の健康面でもよい効果をもたらしてくれます。
一度にすべてやろうとすると負担が大きくなってしまうので、自分が出来そうな所から始めてみましょう。
1バランスの良い食事をとる
栄養バランスが偏っている場合、髪に十分な栄養が行き渡らず、髪の毛が成長が出来ない場合があります。
髪の毛は「ケラチン」と呼ばれるタンパク質によって構成されています。このケラチンを作り出すときには、亜鉛などのミネラルや、ビタミンなど様々な栄養素が必要となります。
しかし、これまで栄養について意識したことのなかった人にとって、いきなり「栄養バランスの良い食習慣をしてください」と言われても、何をどう改善すれば良いか分からないでしょう。
はじめはシンプルに「色んな食べ物を食べてみる」ことを始めてみましょう。
これは「量を多く食べろ」という意味ではなく、例えば、日頃肉中心の食生活の方の場合、普段は食べることのない魚やキノコ類など、今までの食生活では避けてきた食材を意識的に食べてみることを意味します。
2過度な飲酒・喫煙を控える
お酒に含まれるアルコールや、タバコに含まれるニコチンは毛髪の成長に悪影響を及ぼします。
- アルコールの悪影響
アルコールを摂取すると体内でアセトアルデヒドという毒性のある物質に変化します。
アルコールを大量に摂取すると肝臓の代謝が追いつかなくなり、アセトアルデヒドが十分に代謝されず「二日酔い」の原因となります。
その結果、代謝が悪くなり抜け毛の悪化につながってしまいます。 - ニコチンの悪影響
ニコチンは血管を収縮させ血行を悪くします。
その結果、血管を通じて必要な栄養素が頭皮に運ばれにくくなり、髪の成長に影響を及ぼしてしまいます。
3十分な睡眠時間を確保する
髪の毛の成長は成長ホルモンと関係しています。
成長ホルモンの分泌量を促すのには、まとまった睡眠時間の確保が非常に重要です。
成人の場合、理想的な睡眠時間は6~7時間前後とされています。
また、成長ホルモンは入眠後2~3時間後に最も分泌されます。
4運動を習慣化する
血行が悪いと、頭皮に栄養が行き渡りづらくなってしまい、抜け毛の原因となります。
適度な運動は体の血行が改善され、頭皮の新陳代謝の活性化に繋がります。
日頃運動習慣がなく、ストレスが溜まりがちな方は、軽い運動から始めてみましょう。
例えば、「日々エスカレーター・エレベーターを使っているところを、階段にしてみる」「帰りの一駅分を歩いてみる」など簡単なことからでも結構です。
プラスαで行うヘアケア
ここからは日常生活の習慣にプラスαで取り入れるヘアケアをご紹介します。
生活習慣の改善と同様、こちらも習慣化することが大事です。
無理のない範囲で始められそうなところから取り入れて、抜け毛を防止していきましょう。
1地肌に合ったシャンプーを使用する
シャンプーはほぼ毎日行うものです。
ご自身の肌に合わないシャンプーを習慣的に使っていれば、頭皮環境を悪化させかねません。
例えば、
「乾燥肌なのに洗浄力の強いシャンプーを使っている」
または
「脂性肌なのに洗浄力の弱いシャンプーを使っている」
このような場合、頭皮環境が悪化しフケの増加などの皮膚トラブルが生じる恐れがあります。
まずはご自身の肌質が乾燥肌か脂性肌かを確かめ、地肌に合ったシャンプーを使いましょう。
2洗髪方法を見直す
抜け毛やフケなどの皮膚トラブルには、誤った洗髪方法が原因の場合があります。
シャンプーを沢山つければその分洗浄力が上がると思っている方がいるかもしれません…
シャンプーで特に大事なのはシャンプーの量ではなく、予洗いを入念にすることです!
正しい洗髪方法 | |
手順1 | 髪を濡らす前にブラッシングして髪の絡みをとる |
手順2 | ぬるま湯で予洗いする |
手順3 | 手でシャンプーを泡立ててから頭に乗せ、爪を立てずに指の腹で頭皮をマッサージするように洗う |
手順4 | すすぎ残しはかゆみや炎症などを起こす頭皮トラブルの原因になるため、しっかりとすすぐ |
3紫外線対策を行う
本来、髪の毛には頭皮を紫外線のダメージから守る役割があります。
抜け毛が多くなり、髪が少ないと頭皮が紫外線にさらされやすく、抜け毛が進行しやすくなってしまいます。
通気性の良い帽子を被ったり、頭皮用の日焼け止めを塗ったりして紫外線対策を行いましょう。
4育毛剤を使用する
育毛剤は「髪を育てる」といった側面が重視されがちです。
しかし実は、「抜け毛予防・防止」といった重要な役割も果たしてくれます。
育毛剤は医薬部外品に該当し、国に認められた「抜け毛予防・防止」効果を持つ成分が含まれています。
一般の薬局で購入することもでき、お手頃な価格で購入することが出来ます。
副作用も一般的な外用薬と同様程度の皮膚トラブルのみが確認されている程度のため、リスクを抑えて抜け毛防止対策を行うことが出来ます。
まとめ
- 頭頂部が薄くなっておらず、眉上から生え際まで指3~4本分
- 毎日の抜け毛が100本程度
- 抜け毛の状態:
〇太い
〇髪の毛部分は黒く、毛根(根本)に近づくに連れて白くなっている
〇毛根(毛根部分)は丸く膨らんでいる
- 頭頂部が薄くなっていて、眉上から生え際まで指5本分程度空いている
- 毎日の抜け毛が150~200本
- 抜け毛の状態:
〇細く弱々しい
〇色が全体的に白い、または黒い
〇毛根(根元部分)が尖っている、または膨らんでいない
今回は抜け毛につながる初期症状をメインに取り扱いました。
薄毛対策には、何よりも予防が大切です。それには、日々の生活における防止対策の習慣化が必要となってきます。
早期の段階から対策を実践し、正しく毛活していきましょう!