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AGAかな?と思ったら…とりあえず試してほしい予防・対策3選!
街の広告やテレビのCMなどで「AGA」って聞いたことはあるけど、どんな意味なのかよく知らない…という人は多いのではないでしょうか。実は、国内だけでもAGAの症状をもつ人は1260万人もいるんです!!
これほど身近なものでありながら、
「実際にどんな症状なのか良く知らない…」
「そもそもAGAって何?」
という人は多いのではないでしょうか?
今回はそんな「AGA」について説明していきます!
AGAとは
AGAとは、「Androgenetic Alopecia」の略で、「男性型脱毛症」を意味します。
成人男性によくみられる症状で、簡単にいうと髪が薄くなる状態のことです。
では、具体的な症状・兆候・原因を見ていきましょう!
AGAの症状
男性の思春期以降、額の生え際や頭頂部の髪がどちらか一方・または双方から薄く症状のことをAGAと言います。症状が顕著に現れるというよりも、抜け毛・薄毛ががゆっくりと進行していくというのが特徴です。毛包(毛根を包む組織)が十分に成長しないため、髪の毛が太く長く育つ前に抜けてしまうのです。
症状を3つに分けると、①:額の生え際から後退していくタイプ ②:頭頂部から薄くなるタイプ ③:①②を掛け合わせて進行していくパターンがあります。これら3つのパターンの詳細については、また別の記事でご紹介します!
AGAの兆候
AGAの初期症状は、「抜け毛の量が増えること」です。抜け毛について自覚していても「このくらい大丈夫」と思っているうちに、徐々に髪の毛にハリやコシがなくなりボリューム低下が目立ち始めます。結果的に髪の毛が太く長く育つ前の状態の、細く弱々しい毛(軟毛)が増えていってしまいます。
AGAの原因
AGAの原因は遺伝や男性ホルモンの影響と考えられています。特に今回は男性ホルモンとAGAの関係について説明していこうと思います。
男性ホルモンの一種にテストステロンというものがあります。これは、筋肉量を増やしたり、自己肯定感を高めたりとメリットがたくさんあります。このテストステロンに頭皮にある5αリダクターゼという酵素が結びつくことでDHT(ジヒドロテストステロン)へと変わります。
このDHT(いわゆる脱毛ホルモン)が髪の毛の発育を阻害してしまう元凶なのです。DHTは毛乳頭や毛母細胞にヘアサイクルを乱すような指示を出します。その結果、髪の毛が細く弱々しい状態になってしまうのです。ここで注意してほしいのが、元凶はDHTであって、テストステロンではないということです。テストステロンそのものは脱毛させる物質ではなく、むしろ、「男性更年期による脱毛」を防止すると考えられています。
つまり、頭皮の5αリダクターゼ分泌を抑制し、テストステロンとの結合を阻止することがAGA対策のカギとなります!
●AGAの症状
①生え際・頭頂部から薄くなる。
②抜け毛・薄毛がゆっくりと進行していく
●AGA進行のパターン
①額の生え際から進行
②頭頂部から薄くなる
③生え際・頭頂部双方の症状が合わさる
●AGAの兆候
①抜け毛の量がふえること
②髪の毛にハリやコシがなくなり、ボリューム低下が目立ち始める
③細く弱々しい毛(軟毛)が増えてくる
●AGAの原因
①DHTという男性ホルモンの働きが原因
②テストステロン(男性ホルモンの一種)と5αリダクターゼ(頭皮の酵素)が結びつくとDHTが生じる
③DHTはヘアサイクルを乱す指示を出す
④結果的に髪が薄く弱々しくなる
AGAの予防法・対策
ここまでAGAの症状と原因を説明していきましたが、ここからは具体的な予防法・対策について紹介していきます!
予防法・対策その1:食生活からのアプローチ
上で紹介した5α-リダクターゼの分泌を防ぐ効果が期待されている、「亜鉛」を多く含む食品について紹介していきます!
「亜鉛」は細胞の新陳代謝に不可欠な物質で、200種類を超える酵素の働きをコントロールしています。5α-リダクターゼの分泌を抑制するだけでなく、発毛に欠かせないミネラルも豊富に含まれています。では、この「亜鉛」を多く含む食品をご紹介していきます!
魚介類:カキ・ホタテ・タコ・カニ・カラスミ
肉類:豚レバー・牛肩肉・牛もも肉
その他:玄米ご飯・納豆
などがあります!
意識的にこれらの食品を日々摂ってみるのはいかがでしょうか??
予防法・対策その2:運動からのアプローチ
最近ライザップをはじめとするトレーニングブームがあったように、日本でも「運動」が注目されてきました。実はAGAの対策としても「運動」は有力なのです!
一般的に、運動をすることによるストレス解消や睡眠不足が改善されることは知られています。ストレスや睡眠不足はAGAを引き起こす大きな原因であるため、この時点ですでに運動はAGA対策に有用であると言えるでしょう。
注目すべきは、DHTは汗で排出されるという研究結果が出ているということです!
運動は一石二鳥のみならず、一石三鳥が可能なのです。AGAが気になる人にとって、運動を取り入れない理由はありません!今すぐ始めましょう。
予防法・対策その3:毛髪ケア関連商品からのアプローチ
最後に医薬品からのアプローチをご紹介します。
AGAの対策としての医薬品は、「育毛シャンプー」「育毛剤」「サプリメント」があります。それぞれ詳しく説明していきます。
育毛シャンプー
育毛シャンプーには、頭皮環境を整える効果があります。
生活環境が乱れたたり、不衛生な生活を送っていると、皮脂などの汚れが溜まって毛穴が詰まったり、頭皮が乾燥してサイクルが乱れたりしてしまい、栄養素や酸素が頭皮や髪の毛に行き渡らず、AGAの症状をさらに悪化させる可能性があります。
シャンプーで頭皮の脂や汚れを洗い流し、頭皮を清潔な環境に保つことは、髪の毛が健やかに成長できる頭皮環境を整えることになるのです。
この効果に加え、育毛シャンプーには頭皮環境をサポートする成分が多く含まれています。
- グリチルリチン酸2K
頭皮を健やかに保つ効果ありfa-arrow-circle-right
- サリチル酸
殺菌成分があり頭皮を清潔にするfa-arrow-circle-right
- ピロクトンオラミン
フケやかゆみを防ぎ、育毛に好適な頭皮環境を作るfa-arrow-circle-right
- ニンジン根エキス
これに含まれるジンセノサイドが育毛成分として認められているfa-arrow-circle-right
- コラーゲン
頭皮の弾力性や柔軟性、保湿性を高めるfa-arrow-circle-right
- ヒアルロン酸
髪や頭皮に潤いを与える保水力を高めてくれるfa-arrow-circle-right
このように、育毛シャンプーには頭皮環境を整える役割と、育毛に効果的な成分を含んでいるためAGAに対して効果的な予防・対策法といえるでしょう。
育毛剤
育毛剤は、頭皮環境を改善し、今ある髪を元気にさせる効果があります。つまり、将来起こるかもしれない薄毛や抜け毛を予防し、毛髪の健康を維持していくために使うものです。
育毛剤には、頭皮の血行を促したり、頭皮に栄養を与えたりする働きがあり、健康的な毛髪を育てる効果が期待できます。
製品ごとに様々な成分が配合されていますので、主な成分を以下の通りです。
- 保湿成分
- 頭皮の栄養補給
- 血行促進成分
- 抗菌・抗炎症成分
- 細胞賦活成分(細胞を活性化させる成分)
サプリメント
サプリメントそのものに発毛させる効果は期待できませんが、AGA治療薬をサポートする働きがあると考えられています。また、サプリメントを用いれば普段の食生活では摂取しづらい栄養素も摂ることができます。
薄毛対策の効果が期待される成分はこちら!
これらが摂取できるサプリメントを普段の食事に合わせて選んでみるのも良いでしょう。
- 亜鉛
髪の毛の90%以上は「ケラチン」というたんぱく質からできています。亜鉛はケラチンを合成するのに欠かせない栄養素のです。さらに、DHT(デヒドロテストステロン)の働きを抑える効果もあります。
- ノコギリヤシ
DHTの生成に関与する5αリダクターゼという酵素の働きを抑えて、発毛の手助けをする効果が期待されます。
- リコピン
抗酸化作用があり、AGA対策のほかにアンチエイジングの効果も見込まれています。
- イソフラボン
イソフラボンは肌の調子を整えたり、バストアップを促したりする効果があり女性ホルモンに似た働きをするため、以前は女性のための栄養素として認識されていました。こうした働きが男性の薄毛や抜け毛を促進する男性ホルモンの抑制につながるのではないかとして研究されています。
- ビタミン
ビタミンB群にはたんぱく質やアミノ酸の代謝を促進させる働きがあります。ビタミンB2やB6が頭皮に行き届けば、髪の毛を作り出す毛母細胞の分裂を活発化させる効果があります。
- ミネラル
ミネラルには細胞代謝のバランスを整え、育毛に効果があるとされています。
是非試してみてください!
①亜鉛には5αリダクターゼの分泌を抑える効果がある
②5αリダクターゼの分泌を抑える効果に加え、ミネラルも多く含んでいる
③亜鉛は特に魚介類・肉類・穀類に含まれる
●運動からのアプローチ
①ストレスや睡眠不足はAGAを引き起こす大きな原因
②運動はストレスや睡眠不足に効果的
③DHTは汗で排出されるという研究結果も出ている
●毛髪ケア関連商品からのアプローチ
まとめ
- AGAとは「男性型脱毛症」の略語
- 【症状】抜け毛・薄毛ががゆっくりと進行していく特徴がある
- 【兆候】抜け毛の量がふえること
- 【原因】DHT(デヒドロテストステロン)
- 【対策】食生活・運動・毛髪ケア関連商品の3つのアプローチが必要
いかがだったでしょうか。
本記事では化学物質名や成分名が出てきて難しく感じられた人もいるかと思いますが、しっかりと原因と対処法を知ることは効果的な育毛へと繋がります。
正しい育毛方法を知って、ご自身の頭皮と髪の毛を守りましょう!