2014年のトレンドと言われている暗髪(くらがみ)。
髪色を「黒くする」ことと思われがちですが、暗髪とは実は黒髪と茶髪の間のダークブラウン系の髪のこと。人気の黒髪が、「似合わなかった」「失敗した」「野暮ったくなった」という声が少なくなかったことから、美髪&美人&美モテになれる暗髪が生まれました。
そんな女の子たちのために、今回編集部ではカラースペシャリスト
imaiiの高橋拓也さんに『暗髪』の疑問についてお話を伺ってきました!
imaii Hair Colorist
高橋 拓也さん
筑波大学卒業後、カラーリストとして入社。
JHCA HAIR COLOR LIVE CONTESTでジャーナル賞、メーカー特別賞、優秀賞を受賞。またWELLAトレンドビジョン・カラーアワードではブロンズ・アワードという素晴らしい受賞経歴を持つ。
セミナーも数多く行い、2013年からは台湾でも開催している。
サロン紹介
imaii
東京都渋谷区神宮前5-6-8ケイズ表参道ビル2F
03-3498-1118
http://www.beauty-park.jp/shop/109617/
『暗髪』にしてみたいのですが、似合わない人っているんですか?
暗髪が似合わない人はいないと思います。 そもそもカラーリングは、その人自身の雰囲気やイメージを作るもの、また気分を表現するものなんです。なのでその人にあった暗髪のカラーにすれば大丈夫。つまり、まずなりたい自分をイメージングすることが大切ですね。
顔立ちによって似合う暗髪のカラーはありますか?
もちろんです!ここで大切なのは「似合わせ」、つまりその人のパーソナルに合わせて、顔立ちを生かしてあげる、また気になるところはカバーしてあげることをお勧めします。例えば髪色を暗くすると、内側の顔の部分は白く強調されて色白美肌に見え、瞳は魅力的に濃く輝いて見えます。反対にエラが張っているなど気になるところが強調されてしまった場合は、前髪にハイライトを入れるなどして目線を外すようにしてあげるといいですよ。
暗髪にすることでデメリットはありますか?
『デメリットは極端に黒くしてしまうと、幼く見える、またその逆に人によっては老けて見える場合もあります。そしてクマや吹き出物が目立つというような本人が望まないものが浮きだってしまうところがあります。
本来の肌色や瞳の色などに合わせて、暗髪の色合いを調節することが大切です。
もう一つは、カラーチェンジができない点です。明るい茶髪に戻したい時はいったん色を抜いた上で染めるので、髪への負担やコストがかかってしまいます。暗髪にする際は、その後のイメージも持っておくといいですね。
最後に、失敗しない暗髪のオーダーの仕方を教えてください!
まず僕なら、普段の髪型と服装、またはお気に入りの服装でサロンに来てくださいと言いますね。お客様の普段のイメージを知りたいからです。その上で肌色や瞳、また輪郭などを拝見しなりたいご自身のイメージから、暗髪のブレンドを作っていくのが一番だと思うからです。茶ベースにアッシュ・シルバー・プラチナ・レッド・パープルなどの他のカラーをブレンドすることで色の表情が変わりますからね。 ただ、お客様には施術後のイメージが湧きづらいかと思います。 imaiiでは、カラーシミュレーションで、事前に微妙な色の違いをご確認頂けます。これなら安心して暗髪に挑戦でき、失敗もないですね。
茶ベースでも、赤み青みの微妙なカラーをブレンドするだけで印象は変わるんですね。
「高橋さんのヘアをピンクや茶髪にしてみて下さい!」とわがままなお願いをしちゃいました(笑)
こうすると素人でも似合うか似合わないかがわかり、イメージ通りのカラーを実現できるので失敗がなさそうです!
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キュートナチュラルショート
6トーンのニュートラルブラウンで仕上げた暗髪カラー。
落ち着いた大人な印象で、若さやカジュアル感も演出するため、全体に細かくハイライトを入れています。
単色では作れない自然なツヤ感も表現でき、よりナチュラルなヘアスタイルに。 -
クールミディアム
寒色系のブラウンに、アッシュとシルバーを入れることで、クールでシャープな印象に仕上げた暗髪の寒色バージョン。
透明感があり、肌もクリアに透き通って見えます。
寒色系はハイライトを表面に細かく入れることで、立体感と動きをプラスさせるのがポイント。 -
フェミニンロング
ナチュラルブラウンをベースに、少し暖かみを入れて柔らかく仕上げた暗髪の暖色バージョン。
ロングの場合、全体を同じ明るさにすると毛先が重たく見えてしまうので、根元は5レベル、毛先にかけて6トーンのグラデーションにして1トーンの差をつけるヘアスタイル。
流行っているから、という理由でやみくもに黒髪にするのではなく、『暗髪』の特性を正しく知り、自分に似合うカラーを見つけてみてはいかがでしょうか?
自分で似合うカラーを見つけるのが難しいという方は、客観的に自分のことを見てくれ、魅力を引き出してくれるカラーリストさんに頼ってみるのが最適です。
トレンドの『暗髪』をおしゃれに取り入れてみて下さいね!