エイジングケア(年齢に応じたお手入れ)に効果があると話題のヒト幹細胞培養液。導入するエステサロンも増えているうえ、ヒト幹細胞培養液を使った化粧品やパックも販売されており、身近なスキンケアになってきました。ですが、そもそもヒト幹細胞とは何なのか、どのような効果が得られるのかはよく知らないという声も……。
今回の記事では、このような疑問をスパッと解決! 気になるアレコレを簡単にご説明します。
目次
ヒト幹細胞培養液とは
では、ヒト幹細胞培養液とは何なのでしょうか。
医療や美容で使われるヒト幹細胞は、主に脂肪、臍帯血、骨髄から抽出されますが、最も頻繁に使われるのは皮下脂肪から抽出したものです。抽出されたヒト幹細胞は、専門機関で培養されてその数を増やします。その際に生じる上澄み液が、いわゆるヒト幹細胞培養液です。ヒト幹細胞そのものには劣りますが、サイトカイン(成長因子)が豊富に含まれています。体内の細胞に働きかけられる性質を利用し、医療だけでなく美容にも役立てられているのです。
ヒト幹細胞の利用が認められているのは医療行為のみ。そのため、美容業界でヒト幹細胞を使うことはできません。代わりに、フェイシャルエステや化粧品にはヒト幹細胞培養液の利用が認められています。
参考:再生医療PORTAL
ヒト幹細胞培養液による美容効果
- シワ
- シミ(色素沈着)
- くすみ
- たるみ
- 毛穴の開き
- ほうれい線
- 肌の乾燥
- 弾力不足
- ニキビ痕
- 傷痕などの凹凸
ヒト幹細胞培養液は危険?
とはいえ、実際のところ美容分野におけるヒト幹細胞培養液の危険性は非常に低いです。市場に出回っている化粧品などは、厚生労働省が定める基準をクリアしたものだけ。そのため、ヒト幹細胞培養液の中には細胞が一切含まれていないのです。誰が扱っても問題ない成分であり、拒絶反応や免疫反応のリスクはありません。
しかも、製造過程での検査や衛生管理においても厳しい基準が設けられています。ドナーに感染症や疾患がないかどうかを徹底的に確認したうえで無菌室にて培養。また、危険性とは関係ないことですが、倫理的な観点から中絶で死亡した胎児の使用は禁止するなどの規定を設けているところもあります。
確かに医療行為としてヒト幹細胞培養液を使用する際には、がん治療中の方や妊娠中の方は受けられないなどの制限があったり、予測できない危険が起こる可能性があったりします。しかし、美容行為としてならこのような心配はいらないので、安心してスキンケアに活用してください。
化粧品やエステで効果の高いヒト幹細胞培養液
化粧品やエステでおすすめなのは、ヒト幹細胞培養液の「原液」を使用したものです。原液であればサイトカインを豊富に含んでいるので、求める効果が出やすくなります。料金は高めですが、少量でも高い効果を得やすいので、結果的には原液を使用したスキンケアの方がお得になるかもしれません。
また、ほかの成分が多く含まれていないので、肌への刺激リスクが小さくなるというメリットもあります。
ヒト幹細胞培養液を扱う人気エステサロン
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