ウルフカットとはその名の通り、オオカミのたてがみを思わせる短めのトップと、首元の毛流れを連想させる長めに残した襟足が特徴的なヘアスタイルで、70年代にミュージシャンやモデルなどが取り入れたことから人気が広がりました。そのウルフカットが今、おしゃれ女子を中心にリバイバルしているのを知っていましたか?今回は進化系の「ネオウルフ」にスポットを当ててご紹介します。
目次
クールでパンクなだけがウルフヘアじゃない!進化系ウルフカットとは?
「ウルフカット」はレイヤーカットの技術を応用してトップと襟足にボリュームと長さで明確な段差をつくることにより、オオカミのたてがみや毛流れのように表現されることからその名前で呼ばれるようになったと言われています。
そんなウルフカットは70年代から時を経て今「ネオ(新しい)ウルフ」として大注目。芸能人では歌手のあいみょんさんやモデルで女優の小松奈々さんなどのスタイルが印象的です。2人に憧れてウルフヘアをオーダーする女子も多いようです。
では、今なぜ50年前に流行ったウルフカットが進化を遂げ、ネオウルフとして注目されているのでしょうか?
人気の秘訣その1 さまざまな雰囲気を楽しめる
以前はロックやパンク系のバンドマンなどがウルフヘアの象徴で、すこし個性的なヘアスタイルというイメージが強くありましたが、進化したウルフヘアは柔らかい印象やカジュアルなスタイルにも馴染みやすい、ソフトにみえるカットが主流になりました。トップと襟足の差をナチュラルにとどめ、「ウルフ過ぎない」ウルフヘアで幅広いスタイルに溶け込み万人受けするスタイルになってきています。
人気の秘訣その2 ポイントカラーが際立つ
「インナーカラー」や耳まわりの髪の毛をカラーリングする「イヤリングカラー」など、ポイントカラーが流行していますがそのカラーを際立たせるにはトップが短めになっているウルフヘアはもってこいのデザイン。お気に入りのカラーをしっかりアピールできます。
人気の秘訣その3 どのレングスにもハマる
以前はミディアムボブくらいの長さでウルフカットをすることが主流でしたが今はショートボブやロングの長さをキープしたままウルフカットをオーダーする人が増えています。さらに言えば男性でも楽しむことができるため、メンズライクなファッションやスタイルを好む女子からも人気を集めています。
今オーダーしたいウルフヘア
2020年リバイバルしたウルフヘアは2021年になっても見逃せないヘアスタイル。今のレングスのまま楽しめるイメージチェンジとしてもおすすめなのでぜひ取り入れてみてください。ここでは進化系ウルフヘアのおすすめカタログをご紹介します。
メンズライクでクールに決める マッシュウルフ
女優の高畑充希さんを思わせるようなクールなスタイル。短めにカットしたトップの髪の毛を活かして全体のフォルムをつくり、後頭部はナチュラルに丸みを帯びさせる、マッシュヘアとウルフカットを融合させたヘアスタイルです。
襟足は首筋に沿って長さを残し、外にハネさせることでいまっぽさをだしています。前髪を長めに残してもみあげ部分にかけて半円を描くようなラインをつくれば、一気にモード風でメンズライクな印象に。カジュアルなファッションもおしゃれに決まります。
ネオウルフの代名詞 ソフトウルフ
進化系ウルフの代名詞といっても過言ではない「ソフトウルフ」。ade omotesando代表の山澄さんは2021年おすすめのスタイルとしても紹介しています。
そもそもソフトウルフとは襟足とトップにつける段差をナチュラルにして柔らかい雰囲気を演出するデザイン。とがったイメージのあるウルフとは異なり、モード系からかわいい系まで自然に馴染み、抜け感も兼ね備えています。フェイスライン付近へ軽めにレイヤーを入れることで動きが現れ、顔映りも華やかに。飽きのこないスタイルです。
襟足に明るめのカラーを施してトップの黒髪とコントラストをつけるのがade流のソフトウルフ。ウルフデビューの方にもおすすめです。
ウルフボブで「見せる」インナーカラー
全体を肩くらいまでの長さに整えて黒髪でまとめるウルフボブは、モード好きにはたまりません。襟足のボリューム感を落とすことですっきりとまとまり黒髪の重い印象を払拭。段差をつけた部分のくびれが艶やかさを引き立てます。
いつものあなたのイメージを変えて遊びを加えたいならインナーカラーをオーダーしましょう。顔まわりもトップと同じようにレイヤーを入れておくことで、普通のボブよりもインナーカラーがしっかりと顔を出し、お気に入りの色を主張してくれます。
ウルフとインナーカラーのトレンドミックスは欲張りなあなたも満たしてくれるでしょう。
いつものスタイルにレイヤーを ミディアムウルフ
いつも通りの長さに飽きてきた……。そんな時は思い切りレイヤーを加えるだけで印象が180度変わります。
ウルフカットの基本には忠実に、トップの髪の毛を短くカットして丸いフォルムを再現したら、柔らかいカールをつけて襟足に流れを。はっきりとした段差をつくらないことでアバンギャルド過ぎないミディアムウルフがつくられます。
全体的にゆるめのパーマを仕込んでおくことにより柔らかく軽やかな動きがつき、ほんのりマニッシュでラフな印象に。ソフトタイプのワックスを揉みこむだけでサロン帰りのように仕上がるのでセットも簡単。頑張っている感を出しすぎないおしゃれが魅力です。
シックなウルフヘアにレディライクなボルドーカラーを
最新のウルフヘアは長めのレングスでも楽しめちゃいます。
カタログはミディアム~セミロングくらいに伸びた髪の毛に思い切って段差をつけて、内側の髪の毛を襟足に見立て長さを残したおしゃれ上級者むけのデザイン。段差をつけた外側、内側それぞれの毛先を大きめのコテでワンカールさせランダムに散らせば、エッジーでスパイスの効いたデザインに抜け感がでます。
全体のカラーに思い切ってボルドーをチョイスすれば華やかになるだけでなく、暖色がもつあたたかみで女性らしさがプラス。今こそウルフヘアで「甘辛ミックス」を楽しんでみては。