「ヘアカタログやSNSに載っている憧れのモデルさんを参考にしても本当にわたしに似合うかはわからない」「そもそもおしゃれの基準がわからない」そう感じたことはありませんか?流行のヘアスタイルを追い求める人だけでなく「本当に自分に似合うスタイル」を望む人が多い昨今。今回はそんな悩める女性のお客様と多く接してきた都内の人気美容師だからこそわかるスタイル探しの重要キーワード「バランス」についてご紹介します。
目次
バランスで考える自分に似合うスタイルとは
バランスはヘアスタイルだけでなく、ファッションや生き方、体型、美意識など、全てに関わる感覚です。「顔は心の鏡である」とも言われるように、内面は外見に現れます。また、周りに自分を「どう見せたいか」、自分が「どうありたいか」、そういった考えがファッションやヘアスタイルだけでなく表情や仕草にもあらわれます。
もちろん、ファッション誌に載るモデルさんや、女優さんなど、自分ではない他の誰かに憧れを抱くことはあるでしょう。ただ、まったく同じようにスタイルを真似てみても、そのままではあなた自身にフィットすることはありません。必ずあなたなりのアレンジを加えることが必要です
自分に本当に似合うスタイルを実現するには、「理想」と「現実」のバランスを整えることが大切なのです。
では、「わたしなりのアレンジ」とは何なのでしょうか。
いままで多くの悩める女性のスタイルチェンジを手掛けてきた、ade omotesandoのスタイリスト松澤さんは、自己表現には4つのパターンがあると言います。
・自分の好みを打ち出す
・時代や年齢を楽しむ
・自分の内面を反映する
・体型や髪質の個性を活かす
この4つのバランスをもとに、「自分に似合うスタイル」の考え方を見つけていきましょう。
自分好みのスタイル
あなたが好むものはあなたのスタイルにも取り入れたいですよね。ただ、「好きだけどわたしに合うのかわからない」と尻込みしてしまう方も少なくないはずです。
好きな色や模様が似合わないと決めつけているのは、実は自分自身なのではないでしょうか。思い切って身にまとってみるとしっくりくることがあるかもしれません。好きなものを自分自身に取り入れるときに大切なのは「潔さ」なのです。
自分の魅力を信じて思い切ってチャレンジすることで自然とおしゃれは実現するもの。いずれは難しいスタイルもナチュラルに取り入れられるようになります。そして、本当に好きなものを自分のスタイルや日常に取り入れているのですから毎日が彩られることでしょう。
生活様式や年齢を楽しむスタイル
いつまでも変わらない生活や場所に在り続けることは難しいですよね。生きている以上、時間は進み、それに伴って環境が変化することもあるでしょう。
年齢を重ねるにつれ変わらない好みもあれば、アップデートされていくものも。
年齢を重ねるにつれ変わらない好みもあれば、アップデートされていくものも。
その要因のひとつが、変わりゆく生活環境です。
「職場が変わった」「パートナーができた」「子供が産まれた」
人生の節目節目でそのシーンに添うスタイルを考える中で、自分自身のヘアスタイルやファッションが変わっていくことがあります。
人生の節目節目でそのシーンに添うスタイルを考える中で、自分自身のヘアスタイルやファッションが変わっていくことがあります。
時代や環境に合わせることは決して「流されている」ということではありません。それは自分を客観的に見つめ、自己分析ができているということでもあります。また、あなたに似合うものも時代の変化と共に移り変わるのは当然のことであり、それを探し、求め、試し続けることが本当に似合うスタイルに辿り着く方法なのです。
何より時代の移ろいや環境の変化を楽しめることこそが、あなたを輝かすための最大の材料になってくれるでしょう。
内面を反映するスタイル
ふわふわと優しい性格、活発で明るい性格、サバサバとして頼もしい性格……
自負していることもあれば他人に言われて気づくこともある自身の内面ですが、それはいつの間にかヘアスタイルやメイク、ファッションに現れているものです。
やわらかい性格に合わせてフェミニンなヘアスタイルやファッションに、自分の道を突き進む芯のある性格にあわせてエッジの効いたヘアスタイルやファッションに……と、自分の内面が自己プロデュースに直結します。このようにあなたが、あなた自身の心や性格と向き合い理解することができると、スタイルに一貫性がうまれ、それを世に出回っているありきたりなスタイルとしてではなく、自分のものとして落とし込むことができるのです。
また、時には映画のヒロインなど、自分自身の生き方に変革をもたらした憧れの存在がいるかもしれません。それはオドレイ・トトゥが演じた「アメリ」なのか、はたまた「プラダを着た悪魔」のアンドレア・サックスなのか。
自分の心の内にいる憧れの存在を表現することも自分に似合うスタイルと出会うための第1歩に繋がります。
個性を活かすスタイル
「輪郭が丸い」「癖毛」「ごつくみられる」それを悩みと捉えるか個性として活かせるかはあなた次第です。例えば「わたしは顔が大きいから似合うヘアスタイルも少ない」と思っている方は、自分がどのような理由で顔が大きく見えてしまうのか知る必要があります。
例えば面長な輪郭が原因なのだとしたら前髪をつくってみるのもひとつの手です。そうすることで縦のラインが強調されがちな顔型に自然と横ラインがうまれ小顔効果を出してくれます。
このように、まずは自分の個性を理解することでフィットするバランスを知ることができるのです。
またあなたが考える欠点を欠点で終わらせてしまうのではなく、素材として活かすことがあなたに似合うおしゃれを見つけるための重要なポイント。自分の限界や可能性を自分で決めてしまわずに、あなたらしいお洒落の手段へ転換させていきましょう。
記事監修:ade omotesano スタイリスト 松澤 千里さん
Instagram:https://www.instagram.com/cchi80/
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