夏場の紫外線や暑さによるストレス、そしてクーラーによる乾燥を体験する肌のターンオーバーのリズムが大きく乱れるため、夏は通常に比べて角層が厚くなりがちです。
角質が厚くなると肌がなんだかゴワゴワしたり、化粧のノリが悪かったり。スキンケア製品の効果が悪く感じる人もいます。
この肌の状態を畑に例えると耕されていない凸凹のある硬い土に水や肥料をまくようなもの。これでは畑に均等に水分がいきわたらなくても納得するはず。
そこで状態のよい畑にするため、農家の人は畑を耕します。スキンケアに於けるこの“耕す”にあたる部分がピーリング。ということでまずはターンオーバーを正常に戻してあげるためにピーリングをしてあげてください。
ピーリング方法はクリニックでやるもよし、日々の洗顔をピーリング石鹸でするもよし、ピーリング剤を使うもよし。
ピーリングと一口にいっても刺激が強すぎたり、逆に肌を傷めてしまったりと肌との相性がとても大切なので、自分にとって心地よく続けられる方法を選択することが大事です。
夏のダメージ肌はもちろんのこと、結局美容とは保湿に始まり、保湿に終わるのでは?と思うほど、どのパーツに於いても保湿が大切なもの。
これは過去の相談室の回答を見てもそのほとんどが保湿の推奨であることでもよく解りますね。なのでピーリングで余計な角質を取り肌を整えたら次は保湿をしてあげてください。
因みに角質細胞の層の厚さは2ミリ。この2ミリをどれだけ潤せるかで肌のバリア機能の状態が決まり、引いては美肌力へと繋がります。
逆にいうと角質層の乾燥がひどいと“美”の前に人体にとっては大切なことである“バリア機能の低下”から皮膚炎や感染症などにかかりやすくなってしまいます。
最も効果的な保湿方法はお風呂あがり(※シャワーよりも湯船に使った方がより効果的です)の水分をしっかりと吸った肌にお風呂から出る前にクリームや乳液を塗って蓋をしてしまうこと。
もちろん、化粧水をした上にそれらをしてもいいですよ。その際、保湿効果の高いクリームを使えば更に効果的。
クリームや乳液を肌が脂っぽくなると嫌う人もいますがこれはまったくの間違い。油で水分の蒸発をブロックすれば皮脂の分泌を抑え、逆に肌のテカリなども改善されてくるのでぜひ一つ、クリーム類を使う習慣、持ってくださいね!
さて肌の調子を整えたら今度は体の内側のケアに目をむけてください。
例えばシミの原因になるメラニン。このメラニンの生成に紫外線が深く関係していることはみなさん、ご存知だと思いますが、では紫外線を浴びるとどうしてメラニンが生成されるか?ご存知ですか?
実は紫外線を浴びることにより体内で発生する活性酸素がメラニンの生成スイッチを押すからメラニンがジワジワジワを産出され、結果、シミになるというメカニズムです。実はちょっとインナーケアに気を使うことでこの活性酸素の除去と発生の抑制が出来るんです。
活性酸素が生まれなければメラニンのスイッチも押されませんからシミも出来ない、単純な話ですね。
特に紫外線を浴びてからスイッチオンまでは約72時間の猶予があるといわれていますからその間に徹底的に抗酸化成分を摂ることでかなりの量を無生産にすることが出来ます。
そんな抗酸化成分を多く含む食材は鮭、海老、蟹、いくら、トマト、ニンジン、ブロッコリー、アメリカンチェリー、苦瓜、赤ワイン、ぶどう、アメリカンチェリー、ざくろなどです。(※もちろん他の要素もシミ、肌ダメージの要因としてはありますのでこれが100%の方法ではありません)比較的手にいれやすいものばかりですので毎日の食事にぜひこれらのものを選ぶことで内側からのダメージケアもしてみてください。
その他、腸内環境を整える、美白ケアをするとよりダメージのレスキュー効果を高めることができます。基本の3ステップをした上で+α美容もぜひやってみてください。その際はサロンなどプロの手にゆだねるのも1つですよ。